本日は、日本人が苦手な英語の勉強について。
数日前に、ツイッターで海外の方からいきなりDMが飛んできたのですが、
彼のおかげで私は日本人なのに英語を話すのが怖くなくなりました。
そんな出来事の一部始終を今日はお話しようと思います。
フィリピン人AKIさんとの出会い
何事かまったく身に覚えはありません。
よく分からないので、とりあえず会話を合わせていくことにしました。
プロフィールを見ると何やらフィリピン人の方の様子。
なんとか知っている単語を駆使して英語で返してみます。
AKI「ハーロー」
まさゆき「ハロー!」
AKI「さしぶりね(久しぶりね)、私は外国人です。大丈夫ですか?」
日本語で話しかけるフィリピン人。
英語で返事をする日本人。
ものすごくシュールな光景が始まりました。
そして何よりも、私はこの人の事をまったく知らないのです。
どうしよう。
とりあえず、外国人の方でも大丈夫だと伝えてみる。
そして、ここは正直に会ったことがないので初対面らしい挨拶をしておきます。
まさゆき「はい、大丈夫ですよ。初めまして(^^)」
AKI「英語できるね?すごい。私覚えてる?」
…覚えてない。というか初めまして。(´・ω・`)
記憶違いだったら申し訳ないから、謝りながら確認してみることに。
まさゆき「(英語出来るって褒めてくれて)有難う。
ごめんなさい、私たちは今までに会ったことが無いと思うんです。
私をご存知なんですか?」
AKI「おや、ごめんね。僕も知らないや。
でもとりあえず、君が英語を喋ってくれてるから友達になれたら良いな。
君は日本人かい?」
知らないんかい(ノ# ゚Д゚)ノ!!
とりあえずってなんやねん(ノ# ゚Д゚)ノ!!
心で盛大に突っ込みつつ、会話を続けてみます。
日本に旅行に来ていたという話をしてくれたので、僕も海外に行ってみたいなーという話をしていたところ。
AKI「なんと言えば良いですか?
「フィリピンに是非おいでよ!!」
まさゆき「何を日本語で言いたいのでしょうか?」
フィリピンにおいでとお誘いを受けました。そして同時に、何かを言いたそうな様子。
AKI「何て呼んだらいいですか?」
名前の事だった。「なんと言えば良いですか」…なるほど!
まさゆき「行きたいんですが、まずはお金を稼がないといけませんね(´;ω;`)
「あぁ!私の事はまさゆきと呼んでくださいね!
それか、らんらんでも大丈夫ですよ(^^)
これはネット上でのニックネームです」
名前を改めて名乗っておきます。
実名とネット上での名前とどちらでも良いですよ、というスタンス。
すると彼の返事は私の予想を上回ってきました。
AKI「いや、実名で呼んだほうが心地よいからそっちで呼ぶね(^_-)-☆
まさゆき「なるほどね。私の実名がまさゆきだよ!」
AKI「まさゆき?むっちゃ可愛いね!!」
「わかった、君をそうやって呼ぶね。」
初めて名前を可愛いって言われた。('ω')
そしてここでついに、AKIのスイッチが入る。
AKI「プロフィールに載ってるのは君の写真?」
まさゆき「はい、私のですよ。」
AKI「まじで?見た目も可愛いじゃん(・Θ・)♡」
「今なにしてる?」
これはっ!
出会い厨か( ゚Д゚)!!
男だけど、やけに可愛い可愛いと褒めてくれる。
完全に誘われています。
そしてなにより、
彼のプロフィールには「チェリーボーイ」と明記されていたのである。
何故それを公言するのか。私には分からない。
しかし、あやしい匂いが漂ってくる。それだけは間違いない。
AKI「僕もたくさんお金があったら日本に居るだろうし、君に会いに行くよ!
「あぁそうだ、日本のどこに住んでるの?もう教えてくれたっけ?」
まさゆき「私は名古屋に住んでるよ(愛知県ね!)
昨日も言ったけど!笑」
すでに会う気マンマン!僕も出会い厨日本代表として負けられません。
その後もしばらく会話を続けて、 AKIさんと話していると。
AKI「あなたの事をもっと知っていくのが楽しみだ。」
「信じないかもしれないけど、ずっと日本人の人たちと友達になろうとしてた
んだ。でも、今までの人と比べて君は唯一違う。上手くは言えないけど、
君はとても親切で、僕と忍耐強く話をしてくれてる。」
まさゆき「おぉぅ。そんな褒めないで!笑
「そこまでじゃないから。でも有難うね。
「あなたは優しくていい人なんだけど、日本人の人たちはたぶん、
プロフィールやいくつかの発言をみて困惑してるだけだと思うよ。」
…あれ?AKIさんは出会い厨じゃなくて、ただ友達が欲しいだけなんじゃないか?
AKIさんは日本人と交流を図りたいだけだった。そして彼から学んだ事
彼は今まで、たくさんの人にDMを送ったりリプで「あなたが好きです!」とI like you のノリで送っていました。
いきなり「あなたが好きです!」と言われることには多くの人が違和感や抵抗がある事でしょう。彼はコミュニケーションの取り方が空回りしていたのです。文化の違いによるものか。
僕も最初の挨拶に違和感があったので、後になって僕に対していきなり「久しぶり!覚えてる?」と声をかけてきた理由を聞いてみました。すると、過去にAKIさんが声をかけてきた日本人がたくさんいるので、その中の一人かな?と思って僕にそのように挨拶をしたそうです。
今までたくさんの人に声をかけてきたものの、だいたいの日本人は彼を放置して、返事をくれなかったそうです。
知らない外国人の方から「好きです!」とか「久しぶり!」と声をかけられたら無理もないかも知れないけれど。ちょっと悲しい話ですね。
そんなAKIさんと話をしていた中で、それでもこの人に感動した所があります。
それは、なんとか頑張って日本語を話そうとする姿勢。
最初の挨拶からローマ字を使って頑張ってましたよね。
それからも会話の中でいろんな言葉が飛び出しました。
(今日はおじいちゃんの誕生日だからご飯を食べてくるという話の中)
AKI「なるほどね。誕生日おめでとう、おじいちゃん!家族と良い一日を過ごしてね!」
(日本語の勉強を頑張ってるんだという話の中)
AKI「僕はいつでもがんばってぃんぐ!沢山の事を学んでいきたいな。」
ganbatte-ing.
がんばってぃんぐですよ。がんばってぃんぐ。
「頑張る」という動作を自分が今してる時、私たちは「頑張ってる」と言いますよね。
でも、AKIさんは「頑張ってる」という活用がわからなかったので、自分の知ってる「頑張って」という単語に現在進行形の「ing」をつけちゃえ!という発想。その結果が「ganbatte-ing」。
それで充分に伝わります。あぁ、''頑張ってる''んだなぁ、って。
そしてなにより、なんとか表現しようとするAKIさんの努力もすごい伝わってきて応援したくなります。
私も含めて日本人は、よく英語が喋れないとか出来ないとか言われていますよね。
でも本当にそうなんでしょうか?小学校の高学年から高校生や大学に至るまで英語を学び続ける私たちは、本当に英語を全く喋れないんでしょうか?
僕は、そうは思いません。
日本人の無意識な完璧主義というプライドが、英語を話せなくしているだけな気がするのです。
つたなくたって良い。文法がバキバキに間違ってても良いんです。
相手の事を知りたい、この人と話したいっていう気持ちがあるだけで、人と人の対話は上手くいくと思いませんか?
最初は戸惑うと思いますが、外国人の方が頑張ってカタコトな日本語で話しかけてきてくれたら嬉しいですよね。それと一緒です。
私たちは、「ただ文法を完璧にする為」だけに英語を学びすぎました。
本当に大切なのは、「自分の気持ちを相手にちゃんと伝えること」です。
英語は言語であり、コミュニケーションの道具なのです。
私だって完璧な英語は到底話せません。たぶん会話中の英文もぐちゃぐちゃです。
だけど、相手と話したいと思って向き合うからこそ、相手の気持ちをちゃんと掴んで仲良くなれる。
英語ってそんなもんです。
最初はどんなこともトライアルアンドエラー。自転車の練習と同じ!
あなたは自転車に、どうやって乗れるようになりましたか?
「自転車の乗り方」という本を何時間もかけて読んで、最高の自転車を買い、失敗する確率を限りなく減らしてから初めて乗る…
そんな事はしていないはずです。
おそらく9割くらいの人は「何度も乗って転んでるうちに、乗れるようになった」と言うでしょう。私もそうでした。
英語を話せるようにすることも、同じようなものだと思っています。
英語を話せるようになりたいんだったら、今ある知識や、知ってる単語でとにかく話しかけてみる。すると、相手から見たこともない単語が返ってくる。なんて意味か分かる訳もありません。
だったら、その言葉をぱぱっと調べて意味を理解して、また頑張って返してみる。
実際に相手と話すとリアルタイムで行わなければいけないので大変ですが、ツイッター等のチャット形式であれば多少の調べる時間が作りやすいという良さがあります。
英語に慣れていない人でも「自分で英語の文章を組み立てて話す練習」になるんですね。
私もそんな風にしていろんな人と話しながら、いろんな表現を覚えたり単語を使えるようになりました。会話の中ではいろんな発見がありますよ。exactlyって高校だと副詞の意味で「正確に」なんて習うけど、日常会話では「Exactly.」単体で「ほんとソレな。」とか「その通り。」みたいに使うんだな~とかね。
完璧なんて目指さない。背伸びもしない。等身大の自分で良いんだと思えば意外と話せます。彼を見てたら私もだいぶ気持ちが軽くなりました。恥ずかしくたっていいじゃない。頑張ってる姿は相手にもちゃんと見えてますよ。
だからまずは、自分の気持ちを自分の言葉で伝えにいってみましょう。
世界中でいろんな人と話せるようになると楽しいですよ。
文法を完璧にする為だけに、私たちは英語を学ぶわけではないのです。
完璧な英語を話さないといけないという壁をぶち破って、
一緒に一歩だけ踏み出してみましょう。
きっと英語の勉強が楽しくなりますよ。
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